(写真は4日の土京川)
5月6日 寒水川 晴れ
5月3日 内ヶ谷川 ボーズ。
5月4日 土京川 ボーズ。
5月5日 読書。東野圭吾著 「容疑者Xの献身」

そして6日には、師匠と船長とで寒水へ行く。
なぜこの川を選んだかと言うと、以前師匠が、ここでGW中に良い釣りをしたらしいから。それで師匠の車で、八幡周りで寒水の入り口にたどり着いて、多分その下流部に車を止めると思ったものの(師匠はこの辺しか知らないはず)、師匠はどんどん上流へ行って、私に向かって「この辺の事は知らんから、場所はおまえに任す」とおっしゃる。
ちょっと待ってくれ。この川を選んだのは師匠なんだから、アンタが場所を決めて、それで釣れなかったら責任を取ってもらいたいと思うのだ。それをこの場になって私に責任を押し付けるとは・・・。そりゃあ非情なのだぁ〜。

しょうがないので「その橋を渡って、左に折れた所のスペースに車を止めて」と指示する。ここへ来るんだったら、そもそも牛道経由で来た方が近かったのに。
結局、私の選んだ場所というのは、船長・師匠はエサ釣りなので、この川の核心部というか、落差が大きくて大淵の多い区間を選んだ。それに昼食時用には、ありがたい観音様の清水もあるし・・・。

車を止めて、3人でトコトコと林道を下る。私は昼食のために、痩せたタラの芽やら、ややホーけたコシアブラを採って、腰に付けたビニール袋に入れる。まあ、おひたしにするつもりなんで、これで十分です。
川に下りて、師匠は早々とミミズを振る。船長はイソイソと川虫採り。私は少し下ってフライを振る。
川の様子は、昨日の雨でほんの少し水量は増えてますが、まあ平水といったところか。いかにも釣れそうなポイントが何箇所もあるけれど全く出ないので、杉林を歩いて師匠を追い越した。暫くしたら船長も上がってきた。私は次のポイントを攻めようとして一歩踏み出したら、その右足がツルリと滑ってコケた。そして、その現場を、船長にしっかり見られた。ハズカシイ〜。
いや、それよりも腰に付けたウエストバックにはデジイチが入ってる。急いで立ち上がって確認すると、幸いにもウエストバックの下部が濡れただけ。とりあえずカメラを取り出してホッとする。それから船長と二言三言言葉を交わして先行してもらってから、はたと気づいた。腰にぶら下げた山菜を入れたビニール袋がパックリと割れて、中身が空っぽになってる。コケた時にそうなったらしい。う〜んショック。しょうがないのでまた林の中をさまよったけれど、コシアブラもタラ芽も無い。ミヤマイラクサらしい物は一杯あるけど本物を知らないので採れない。そしてウワバミソウを見つけて採った。
前半は、それで終了。釣果は船長2匹。師匠1匹。私0匹。

昼食は餃子とケーチャン。
そしてウワバミソウのおひたし。我々は、こいつを食すのは初めて。その茎を茹でると、サッと緑色が鮮やかになってちょっと感動した。味は淡白と言うか、無いに等しい。絡めた天汁の味です。船長曰く「天汁が辛い」だと。ただ、その茎の根っこに近い部分はヌルッとした食感があって、これはイケます。(山菜図鑑によると、ウワバミソウの旬は夏らしい)
それから炊き込みご飯を食って、デザートに抹茶プリン。3個で102円。

後半には、いよいよ大淵の連続する区間に入る。とは言え、すぐ横に林道が通っているのでたいした所ではありません。私は過去3回この区間を釣りましたが、途中で飽きてすぐに林道に出て帰った。まあ、フライに適する区間ではない。でも今回はエサ釣り師が二人も居るので、ちゃんと釣ってくれるでしょう。
そして3人同時に川へ入った。この小さい川で3人が同時に釣るのは、そもそも無理がある。まず私が先行して竿を振るも、すぐに木に引っ掛けた。次は師匠が振る。近頃の師匠の釣り方は淵ばかりを狙ってて、小さなポイントはどんどん飛ばしていく。釣り登るペースは、フライの私なんかよりずっと早い。この時も、私が仕掛けを作り直してる間に、もう姿が見えなくなっていた。でも、その上の大淵で止まってることでしょう。
そして船長はと言えば、さっき私と師匠が竿を出した小淵を丹念に流してる。もともとフライより釣りペースが遅いエサ釣りですが、名人に弟子入りしてからの船長は、そのペースがさらに遅くなった。私は船長を急き立てて、大淵で止まってる師匠に追いつく。やっぱり1匹釣ってた。
ここからは大淵が連続するので、そんなポイントはエサ釣り2人に任して私は先行する。ただ、それぞれの淵を巻くのが難儀です。別に岩場をよじ登る訳ではないけれど、藪の斜面を竿先を気にしながら巻く。まあ、平素の釣りが軟弱なだけですが・・。しかし2mの竿のフライより、4.5mの竿のエサ釣り2人のほうが、この藪の斜面を突き抜けるのに難儀したと思う。
4時を回った頃より、ようやくカゲロウが飛び始めて、私はちょっとした瀬で、やっと1匹釣った。
納竿は4時半。ここでの釣果は、私1匹、師匠5匹、船長5匹でした。
じっくり釣る船長も、足早に釣る師匠も、釣果は同じ。どちらの釣りスタイルが良いのか判りませんが、確実に言える事は、エサ釣り2人に囲まれたら、フライ釣りは蚊帳の外になってしまうのです。

次回は、5月末の「庄川タケノコ釣行」が決定しました。

モデルはthe-Oさん
(牛道川を釣る)
5月18日 牛道川 晴れ
本日は、局長さんと坪さんとthe-Oさんとで牛道へ行く。
the-Oさんとは初対面ではありますが、実は1ヶ月前の栗巣で釣ってた時に、私にカメラを向けてバシャバシャ写真を撮っておられた方、ご本人なのであります。局長さんのご配慮で、今回のご対面となった次第です。

現地に着いて、局長さんと坪さんは下流へ、私とthe-Oさんは上流へと分散して入渓する。
the-Oさんの釣りはゆったりしてるし、私もゆっくりとしかよう動かんので、いつものような釣りペースです。the-Oさんが1匹釣ると撮影会が始まって、私が先行する。撮影会の被写体はお魚であったり渓流であったりするので、そこそこの時間がかかって、それでthe-Oさんが私に追いついた頃に、私も1匹釣る。で、そこで撮影会が始まって、the-Oさんが先行する。被写体はお魚であったり渓流であったりするので、そこそこの時間がかかって・・・・・。
と、そんな感じの釣り。釣果は3〜4匹でしたが、とても心地のよろしい釣りでした。

お昼に局長さん坪さんと合流して(釣れなかったらしい)、そしてトムさんも合流して昼食。
ケーちゃん・ニョロ・カモ・坪さん天ぷら+ボックと、いつもながらのアヒル宴会には感心します。私はそれに負けないよう、昨晩必死になって打った、茨城産石臼挽き二八手打ち蕎麦を持参。もちろんつゆも、利尻昆布と花かつおの出汁と、2週間寝かせた返しを合わせた自家製のやつです。皆さん、美味しい美味しいと言って食べてくれたので私は満足したのですが、ただいかんせん、450gの蕎麦麺を2リットル用の鍋で茹で上げたのにはムリがありました。あの蕎麦の自己採点は50点くらい。本来の私の打つ蕎麦は、麺の長さが9寸に揃ってて、もう少し腰がある。今回のは、ちょっと蕎麦切れしすぎでした。
アヒル宴会は、「ミッキーマウスは全世界通してみても、同時刻には1匹しか姿を見せてくれない」の話題で終了しました。

その後、局長さん坪さんトムさんは本流方面へ旅立つ。
私はthe-Oさんと牛道に残って、またまた前半のような釣りをする。
とても楽しい1日でありました。

ところで、今回のメンバーは、アヒル写真部+勝手に顧問(the-Oさん)なので、当然ながら写真を撮らねばなりません。分散しての釣りとはいえ、同じような渓流を同時に撮影するのだから、条件はほぼ同じです。私は力入れて、普段の倍以上はシャッター切った。けれど、ほとんどゴミ箱行き。でも、とりあえずthe-Oさんスタイル(右上の写真)も撮ったし、先の栗巣でプレッシャーをかけられた腹いせに?、the-Oさんの釣り姿(トップの写真)も撮りました。まあ、私の技術は、その程度です。(左下のアマゴの写真は、私の釣ったのをthe-Oさんが撮影してくれた)
でも、他の方の写真が楽しみです。

(庄川上流)
5月25日 庄川上流 小雨
数年前からの事なんですが、この時期には毎年、庄川タケノコ釣行をしております。タケノコというのは「ヒメタケ」と言ってる小さなヤツの事で、「根曲がり竹」なのか「チシマザサ」なのか「熊笹」なのかは知りません。ともかく、上手に調理すれば、とっても美味しいのです。

例によって、9時半に掛軸店集合&出発。メンバーは、私と師匠と船長。
まずAコープでお買い物。「今日のメニューは何にしようか〜?」とか、「どのケーちゃん食おうか〜?」とか、「イビ茶って何〜?」とか言いながら、オヤジ3人が30分以上もかかってお買い物をする。それから高速に乗って現地到着。
師匠が「まずビール」と言ったら、船長が2種の自ラガーを取り出して「その2種の味の感想を言ってくれ」と言う。作り方が、ちょっとだけ違うらしい。そして2人で飲み比べてみた。私ゃ、その2種の味の違いは判らなかったけれど、せっかくなので「こっちは後味がやや甘いけど、もう1つは、やや辛口かな?」と、てきとうな事を言ったら、師匠も同意してくれた。きっと師匠も、私と同じ考えだったと思う。ただ、美味しかったので、それでいいじゃないか。

そういう訳で、白鳥の掛軸店を出発してから2時間もかかって、11時半になって、ようやく庄川で釣り始める。
この日の水況は、昨晩の雨のせいで結構な増水。フライにゃムリです。よって、釣りはエサ釣りお2人方に任せて、私は昼食用のタケノコ採り。12時半に車集合と決めて各自分散。
それから私は笹薮に入って、左写真のようなタケノコを見つけてポキポキ手折っていく。それを折る「ポキリ」とした感触は、とても心地よいです。タケノコはあちこちにはあるけれど、太短いのは少なくて(そんなタケノコが美味しいように思うのだが・・)、そんなのを探して笹薮を俳諧して、昼食用は確保した。それからウドも2本。

12時20分に車に戻って、タケノコの皮むきを始める。あるHPによると、タケノコに縦にスッーとナイフで切れ目を入れるとむき易いとあったので、それをやってみる。1本目。う〜ん、どうも上手くいかん。2本目、やっぱり上手くいかん。3本目、痛っ!!。ナイフで指切った。バンドエイドを貼る。4本目からは、ナイフは使わず、地道に一杯一枚皮を剥がす事にした。
集合時間の12時半。そろそろ2人とも帰ってくるでしょう。とりあえず、1人プシュリとやる。
12時40分、タケノコの皮むきは終了。でも、誰も帰ってこん。
12時50分、やはり誰も帰ってこん。暇なので、もう1本プシュリとやる。
1時。ようやく師匠が「ワリ〜ワリ〜」と言って3匹のアマゴを持って帰ってきた。本当に悪いのだ!!。「とりあえずケーちゃんやろまい」と言うのを、それではまだ帰ってこない船長に申し訳ないので、心優しい私は「船長が帰ってきてからにしよう」といった。
1時10分。師匠が「やっぱりケーちゃんやろう」と言うのを、私は「いやいや、船長の帰ってくるのを待とう」と言って押しとどめた。

でも、船長の帰りは、あまりにも遅すぎる。普段の船長は、時間をキッチリ守るタイプなのだ。
私:「もしかしたら流されとるかも知れん」。
師匠:「いや、この程度の流れで、そんな事はないやろう」。
私:「いやいや、ひっちゃく、と言う事もある。コケた拍子に頭でも打ったら・・・」。いやな不安が募ります。
私:「もしこのまんま船長が帰ってこなかったらどうしよう。やっぱり警察に知らせないかんな」
師匠:「う〜ん。でも、そんな事はないやろう。」
私:「でも、もしもって事がある。そうなったら、船長の家族にも知らせんといかん。そんな役は私はゴメンだから、やっぱり遅刻した師匠にその役はまかす。それでもいいか?」
師匠:「そりゃあええけど、そんな事はないやろう・・・・」

1時20分。シビレをきらした私は「やっぱりケーちゃんやろう」と言って、師匠がケーちゃんを作り始める。これを食い終わって、もしも船長が戻ってこなかったら「警察に連絡する」事にした。
1時25分。ケーちゃんが出来上がったその時、憎たらしいタイミングで船長が戻ってきた。釣果は0匹。船長は待ち合わせ時間を、1時半と間違えておったらしい。
船長へ。あなたが間違えた1時間の間に、実は上記のような会話を師匠と交わしておったのです。要約すると、師匠はあなたが来る前にケーちゃんを食ってしまおうとしたけれども、私は必死でそれを押しとどめたし、私があなたを殺そうとしたのを、師匠はあくまで否定した。我々2人は、とってもヤサシイ人間でしょ?

そしてようやく昼食。
ケーちゃん食ってから皿うどんに茹でたタケノコ入れて、そして鉄鍋でやったタケノコのホイル焼きは失敗した。原因は、途中で火が消えていたからか?エグクて食えなんだ。
師匠の釣った3匹は昇天していただいて、ケーちゃんの残り汁で焼いて塩振って食した。こいつは美味しかった。

その後細流に移動して、師匠と船長はタケノコ採り。私は1時間ばかりフライを振ったけど、もちろん0匹でした。